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2010-09-14

Sam Murray flute story 05

今回も楽器のお話し。前回からの続きです。

その前に宣伝を。
水曜日は warrior celt sessionです。皆さんのお越しをお待ちしております~。



時は2010年6月の終わり。
フルート奏者のT田君が2ヶ月半アイルランドに行くというお話を聞きました。
そして、「またゴールウェーにいきますのでサムマーレーにも会ってきますね。」
と自ら言ってくれたのでした。

長期滞在とはいえ滞在時間は限られているというのに、きっと忙しいに違いないのに。。
本当にありがたいお話でした。

そこで彼が出発する直前にちょっと役に立ちそうなプレゼントを用意して
それをSamさんに渡してもらうようお願いしました。

こちらの熱意をくんでくださり、T田君は別れ際に

「必ず持ってかえってきますね。」

といってくれました。
数日後アイルランドのT田君から一通のメールが来ました。
「サムマーレーに会いました。プレゼントを見せたらとても気に入ったようで、フルートは8月第1週にわたすと言う話になりました。それを持ち帰るでいいですか?」と言うことでした。

そこでこちらからもSam さんに連絡を入れてみました。
「そちらにプレゼントを持ったT田氏が行くので彼に完成品を渡してほしい」

できるだけ丁寧に、どれだけこちらが新しいフルートが必要か説明しました。

そして驚くべき事にメールの返信がかえってきたのでした。
「おかげさまで体調もすっかり良くなり仕事にも復帰できました。君のフルートはほぼ完成していて
8月初旬にはT田氏に渡す事ができます。」

これにはさすがにうれしくなりましたがここはぐっと気を引き締めて喜びすぎないようにしないと。

その後、T田さんはアイルランド中いたるところでSam Murrayさんの悪評を聞いたそうです。
「フルートが出来上がって手渡される確率は低い。」という予想が常に多かったと聞きました。

8月第1週。
東京でYutaはそろそろ何か動きがあるかもな。とそわそわしていました。
しかし、取引はT田君におまかせしたんだし。
きっと動きが会ったら連絡が来るだろうとじっとカレンダーを眺めて過ごしました。


しかし連絡はありませんでした。
第2週、3週、
時間はどんどん過ぎてゆきました。
でもこちらから様子をうかがうようにメールを書くつもりはありませんでした。
T田君には自分のやるべき事がたくさんあるはず。きっと過密スケジュールで動いてる。


そして8月は何も無いまま終わりました。
9月上旬には帰国の予定でしたので
帰国したら結果の報告がくる事と思いました。

でもT田君はきっとたくさんの時間を費やして下さったことでしょう。。
結果はどうあれお礼をしたい気持ちでした。







そしてT田君からメールが来ました。

**************************
本日帰国しました。
遅くなりましたが、サム・マレーのフルート、受け取って参りました。
あのメールから後もまだまだ戦いは続きまして、この2ヶ月半、5~6回サム・
マレーの工房に行き、5回くらい約束を破られましたが、遂に帰国の3日前、
ゴールウェイを出る最後の日に受け取りました。
**************************
(すいません。感動だったのでそのままメール抜粋しました。)


翌日大雨の中、T田君は遊びにきてくれました。


アイルランドで仲良くなった奏者の方々といろいろと相談してくれたらしく
「プレゼントを先に渡す事」と「フルートを送る約束する事」は意味の無い事だからそれだけはするなと
アドバイスをいただいたそうで。
そこでプレゼントは完成品との交換と言う成功報酬にかわりました。
いや。これが名案、いや明暗でしたね。


そしてゴールウェーで知り合った奏者仲間の方々やアンダースさんもまるで自分の事のように
T田君を助けてくれたとお話を聞きました。

エニストラッドフェスJapanのときに来日したエニスのジョンリンさん(彼、弁護士なんでしたね。)
もSamさんと電話で話をしてくれたと聞きました。

みんなが助けてくれました。
「サムマレーからフルートを受け取って帰る」という話で
現地のセッションでは話題に困らないほどだったそうです。

そしてT田君はちょろっといいました。
いやー、この2ヶ月半、サンマーレーで始まりサンマーレーで終わた様な気分ですよ。
受け渡しを通していろいろな人と出会い仲良くなれたし
僕にとってもとても意味のあることでした。

笑顔で、うれしそうにそう話してくれたT田君に頭が上がらない思いでいっぱいでした。
sammurray02.jpg

こうして今回実に3年3ヶ月で5キーのフルートを手に入れる事ができました。
中には4年待ってもこない人も。既にあきらめてる人もいるそうです。

僕が入手できたのいろんな偶然が重なり、たまたまいろいろな方が助けてくれて、
力を尽くしてくれたから運良く手に入れられたんたんだと思いました。

また身近な友人が長期間にわたり現地でがんばってくれたから受け渡しができた部分も
とても大きかったと思いました。
(受け渡しが郵送だったら、おそらくまだ数年はかかったかもしれませんね。)

あまりほめられた話ではありませんがプレゼント(賄賂)がある程度効果を発揮した部分も
あったかと思いました。

ある時知り合った奏者がSam Murray の所有者だったとこがありました。
そこで彼に、取引はどうだった?大変だったか?時間がかかっただろう?と
聞いたことがありました。彼の答えはかんたんでした。
「いや、実は僕はゴールエィーのXXさん(有名な奏者)と知り合いなんだ。、その人はSamと仲良しなのでその人経由でオーダーしてもらったんだ。1年くらいで手に入ったよ」


きっといつか誰か同じフルートをオーダーをかけるかもしれません。
その方もきっと長い時間をかけて待つのかもしれません。

僕は運良く入手できました。なので手に入れるのは不可能ではないのかもしれません。

でも日本人の一般的な常識は何一つ通じません。

メールは催促の役に立ちません。
2週間ごとに時差を考えた時間帯に電話をかけるのも僕にはかなりつらかったです。
結局それもどれほど役に立ったのか未知数ですけど。。

「アイルランド人はほんとにいい加減だ」、などと悪く思ってしまうかもしれません。
当たり前の話ですがもちろん、いい人もまじめな人も僕はたくさん知っています。
それでもそのくらい感じてしまうほどの感覚のずれがあると僕は思います。

それでも直接話したらいい人なんだよなぁ。。

僕が今回取引でやった事のすべてを書いときました。
いつか誰かの役にたつかな。

最後に改めてフルート入手に関してたくさんの、本当にたくさんの方に助けていただきました。
この場でお礼を言いたいです。
どうもありがとうございました。
sammurray01.jpg

このFluteは長い時間をかけて大切につきあっていきたいと思います。
















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2010-09-13

Sam Murray flute story 04

引き続き楽器の話です~。

おっとその前に、今週はwarriorセッションですね。水曜日。皆さんのお越しをお待ちしております~~




Samさんからもなんの連絡も無く、こちらから催促をする事も無く月日は流れ。
2009の夏がやってきました。

この夏、友人のフルート奏者Tさんがアイルランドへ。
その旅行日程にゴールウェイに立ち寄り、彼はたまたまSsm Murrayさんの所を訪問し、その時僕のフルートの話をしてくれたのでした。
そうしたら驚くべき返事が!!

「Yutaのフルートは以前送ったんだが住所不明で帰ってきてしまったんだ。
メールを送っても届かず困っていたところだ。一年も前の話だ。
もしも彼の連絡先を知っていたら教えてくれ。」と語ったとの話をされました。
(詳細はT田氏のブログ参照)

えええ、まじーー??
ウエイティングリストにちゃんと書いたのにーー。

そして連絡しなきゃ、連絡しなきゃ。と思いつつ情熱がわかないままに時は流れ。。。
そのまま新たな年を迎えました。


2010年 1月、ある日電話をかける決意をしました。
ずっと電話しなきゃ物事はすすまないな、と思って半年。。
いやはや、情けないお話しながらクレームというか、問い合わせ電話なんてのは勇気がいるもんでして。

「お前なんか知らん」とか言われたらどうしよう、、そう思えば思うだけ電話という手段はハードルが高くなるのでした。

しかし(笑)この日は何をやってもうまく行くという日でして。。勢いでスカイプアウトを使い電話をかけました。

ドキドキしながらあの国際電話特有のプル~~~~~ルルルなんて呼び出し音を聞きます。
(あれはいつも緊張しますね。)
突然ガチャッと言う音とともに男性の声で「ハロー?」と聞こえました。
すかさず「may I talk with Sam Murray please?」と告げると声の主は本人でした。

It's Yuta Do you remenber me? と言っただけで 
「ああ、もちろん覚えてるよ、
コウゾウからメッセージを受け取らなかったかい?
実は1年以上前にフルートを送ったのだが宛先不明で戻ってきてしまったのだ。
メールもつながらないし、困っていたのだ。」

と例のT田君から聞いた全く同じことを告げてくれたのでした。
T田さん、あの時yutaの連絡先を伝えていってるはずなのに。。

「てことは作ったフルートはそこにあるんですか?」と聞くと
「一度作ったものを使わずに長期間保存することは無理なのでそれは他の人に売ってしまって今、ここには無いのだ。
でもまた新規に君のフルートをつくるよ。」

送り先と希望のフルートの詳細をEmail で送ってみてくれ
とのうれしいお言葉。

ではまた2、3日して電話しますね。と伝えて電話を切りました。
物事がちゃんと動いてくれたのかなと感じてとてもうれしかったのを覚えれまてます。

そして2、3日後電話をかけました。
メールも無事届いているようで住所も確認してもらえました。
郵便事故が怖いので有料でいいので安全確実な方法で送ってほしいのでコストを教えてほしいと伝え
電話を切りました。


1月末。そう、2週間後に電話をかけました。
送料は170ユーロくらいかかかると言われましたが、それでも安全確実に来るならそれが何より。
それで送ってほしい。送料は改めてお支払いしますと伝えました。

4月にはどうしても欲しいのでそれまでに作れるかと聞くと
にこやかに「それは全く問題ない。3月末には必ず送るよ」
と言ってくれました。


いい人だなあって思いますよね~。
話をしているとこの人を信じてみたいなあって思うんですよ。


2010年3月16日。
仕事の後にSam Murrayさんに電話をかけました。いつもの元気なご様子。よかったよかった。
how is my flute?ときくと、I'm working on it.でも少し忙しいらしくまだ未完成、
現在はキーの調整をやっている。あと10日くらいかかるが月末には間違いなくあげるから、とのこと。
26日にまた電話をしてくれ。 月末には必ず送れるということを確認し電話を切ります。

話の信用度はまあ、あえて言うまでもないんだけど
こうしてマメに連絡を取ってゆけばきっと最後はつじつまを合わせるために完成させておくってくるに違いない
と思い、少しは前進したかなとちょっとうれしいYutaでした。
待つのも楽しみと思えばこれまた楽し。

お人好し?なんとでもいってくれー。

2010年3月26日
ドキドキしながら電話。いくら何でももう出来上がってる頃のはず。。
かけたとたんに回線が切れました。
あれ。と思ってもう一度かけると留守電。。。。。
仕方ないので「Hi, It's Yuta I will call you again」とメッセージを残して電話を切る。

2010年3月29日
こんどこそ、と電話
かけたとたんまたもやすぐに切れる。
そしてまたかけ直すと留守電。。「Hi It's Yuta Iwill call you later」とメッセージを残して電話を切る
しばらくしてもう一度かけるがまだ留守電。


これはよくないなあ。。。


これではまたこちらが突然、音信不通になってしまって
しかたなくよその人にフルートを流したなんて口実にされてしまう。
無駄とわかっていながらもメールも送る

さすがにちょっとへこみました。。。
結局4月になりフルートは?というと送られてきませんでした。。。

しかし、ここであきらめたら今までの苦労は何だったんだ。ということで
その後2週間間隔位で電話をかけてました。
なにしろ電話がつながらないこと多数なんです。
たいてい回線はつながるけど、こちらの声が聞こえない様子で
そのまますぐに切れるんです。

その他のパターンはさいしょから留守電。
その都度、必ず留守電にメッセージを残す。←多分役には立たない。

たまに会話が成立する場合もあり
今、材料のシルバーが不足していてイングランドから取り寄せているんだ。
すまないがもう少し待ってくれ。。

また、アイスランドの噴火騒動のときも、注文した材料が届いていないんだ。
航空便が皆キャンセルになっているようで遅れている。
また2週間くらい様子を見てくれ。

など時事ネタも飛び出て思わずにやりとしてしいました。


2010. 6.2
あまりにつながらないスカイプ電話に見切りを付け
国際電話を使用

電話がつながりました。(ほんとは普通の事なのに。笑)
すまん君のフルートはまだできていないんだ。実は具合が悪くて(何が悪かったかは聞き取れず)
病院にいたんだ。退院はしたけどまだパートタイムでしか作業できないので
もう少し時間がかかる
たぶん、10日か2種間くらいしたら少しはかわると思うのでもう少しまってくれ。」

さすがに体調が悪くて作業が進まないと言われたらその後催促もしにくくなり
しばらく時間が空きました。



そしてまた夏がやってきました。3年も過ぎ、手詰まり感漂う取引にまた新たな動きが!!

次回はいよいよ感動の最終回か!?
こんなネタ、引き延ばしてすいませんです。
また明日続き書きます~。

2010-09-12

Sam Murray flute story 03

ウエィティング11ヶ月。
まあ楽器職人と言えば納期は当てにならないというのが常、
それどころか待たせる事がステータスくらいに考える方もいるそうですからね。
まあ、新しいフルートもいつか連絡がくればいいかな。
そんなことを考えていた頃でした。


そんなまだ新しいfluteのことなんて全く考えていなかった2007年12月。一通のメールが届きました。
(原文はもちろん英語です。)
*******************
Hi Yuta.
君のfluteの作業を始めました。
右利き用、Dflute, xx、xx、xx、xx, xxのキー付きを作ります。

支払い方法は通常銀行振込ですが
日本からの送金で何かいい方法があればお知らせください。
*******************


確かに11ヶ月経過ですがまさかそんなぴったりに連絡がくるなどとは
全く予想していなかったのですごく驚いたのとうれしかったので
小躍りして喜んでいました。

その後何度かメールのやり取りを行い
何の疑いも無く銀行から送金しました。
そして2007年は終わりました。

2007の終わりとともにsam murrayさんからの連絡もこなくなりました。
制作には一ヶ月かかるとの話だったのでじっと我慢。。

指折り数えて月日の経つのを待ちました。
しかし無情にも何の音沙汰なく2月。
ちょっと申し訳ない気持ちで催促メールを書きますが

しかし音信不通。

指折り数える日々は続きます。
何しろお金、払っちゃってますからね。(笑)
3月になりまた催促メール。
やっぱり音信不通。。。。。

いろいろ考えました。
ひょっとしたら自分が出会った人は、有名なフルートメーカーを装った詐欺だったんではないか。。
だとしたらお金を振り込んだとたん音信不通も納得です。

そしてsam murrayの評判やうわさもあちこちから聞こえてきました。
海外のフルート掲示板などにもよく納期を守らないsam murray.
彼の作るフエは最強だ、モンスターだ。でも取引はひどい。とか。
エンドレスウエイティングなんて言葉も踊っておりました。

友人のFさんも僕がオーダーしたことを知って、あうたびにsamのフルートきましたか?
あいつ、ひどいらしいすからねえ。とか、今オンライン上でsam murrayの中古の出物が出てますよ。
興味があったらそっち面白いかもしれませんよ?

と、とても心配してくれました。

何なら僕が電話してあげましょうか?とも言ってってくれて、とてもありがたかったです。
でもまあ、これも自分に取っていい経験。

Fさんの気持ちにとても感謝しつつまた催促のメールを。
はっはっは、もちろん音信不通(笑)

そしてある時フルート掲示板でこんな書き込みを見ました。
「sam murrayさんの口座に振り込んだとたん、いままでやり取りできていたメールがかえってこなくなり心配です。」


これを読んだYuta。逆に安心しました。
やあ、やっぱり僕が現地であったのはsam murrayさんで間違いないんだ。と。


こうして 毎月 メールを送る日々が続くのですが、ある時、事態が変りました。

Fさんからの情報であるフルート掲示板にsamさんからのお知らせが出ている。
 そしてSamさんのメールアドレスが変わった事を知りました。

残念な事にこちらにはそう言った連絡がくる事はありませんでした
その後、暫くはこちらから連絡を取る気になれず時間が過ぎてゆきました。
2008年はこうして過ぎてゆきました。

04へ続く。

しかし、、ひどい話ですねー。

2010-09-11

Sam Murray flute story 02

本日も楽器のお話。Sam Murray story 01からの続きです。


がっちりした体格で立派なひげを携え、ちょっとおっかなそうな見た目に少しビビりながらも
「町の楽器屋に聞いてやってきた。見学させてくれ」というと快く招き入れてくれたのでした。

部屋の中は芸術的というくらいのちらかりよう。木工旋盤の周りはブラックウッドの削りカスで埋め尽くされているような感じ。
それでも長年使い込まれた工具が鈍く光っていてすごい迫力です。
0224.jpg
メインで使っていると思われるテーブルの上には無造作におかれた材料や、キーの部品、工具などがおかれ
物を置く場所などどこにも無いくらい。

そんな風景を見ながら話を聞いてみました。
以前はベルファストでやっていて数年前にこの場所に引っ越してきたと聞き、
やはりこの人があの時聞いたサンマリーさんなんだなとうれしくなってしましまいました。

実はある楽器屋さんで昔のフルートをみて、それがなかなかよかった。しかし
昔の楽器ということとそれなりの値段がするので迷い、楽器に詳しい人の話を聞いてみたかったのです。
と伝えました。

彼は的確な口ぶりで「まず昔の楽器は音程のばらつきがあることが多いけど、それを演奏技術で補正しながら
使う必要があるかもしれない。そもそもその年代には音程を正しく作る技術自体が無かった訳だから仕方が無いことだ。
それと気になるのはもしも楽器が調子悪くなっても直せる職人を捜すのも大変なはずだ。
その金額ならば新しい楽器をオーダーできるのでその方がずっと安心して使うことができるとは思うよ。
と言ってくれました。
0306.jpg
ちなみにサンマーリーさんのところでフルートをオーダする場合の金額も聞いてみました。
8キーで1800前後、5キーで1580, 3キーで1300くらい,でした。
教えてもらった納期は11ヶ月。
キー付きの場合はデポジット200ユーロ。

もしも興味があるなら今、仕上げ段階になるものがあるから試せる状態まで仕上げておくから
明日、もう一度遊びにおいで。と言ってくれました。
話した印象でとても好感の持てる人だったので、翌日訪ねる約束をしてかえりました。



なにしろ楽器メーカーなんて3、4つくらいしか知らない頃です。
そのうちの一つで、しかもいい楽器という記憶、
その楽器職人が引っ越してきていた町に偶然行き、
そこで店員さんの気分でたまたま教わったワークショップ。

どんな人なのかの評判なんて全く知らずすっかりオーダーする気持ちになって
翌日再びワークショップへ

そこには後少しで完成するという5キーのフルートがありました。
0222.jpg
少し試させてもらったのですがお恥ずかしい話しながら緊張でなかなかいい音が出ません。
それを見たsamさん、このフエは結構大きい音が鳴るよ。
といってちょろっと吹いたところかなり大きな音が出てびっくり。

君の吹き方だと息がこう、逃げている。
もう少し口元をこんな風に使うといいよ、と教えてくれたのですが
実はひげで口元、見えないんですよね。(爆)
まさか企業秘密なのか(笑)

冗談はさておき。。
Samさんはそのfluteを手にしながらこのパーツは作るのに、まるまる1週間かかるんだ。
仕上げはこのワックスで磨くんだ、とか、
キーのパッドはこうして作っているんだ。
など細部の説明を聞き、仮に購入した場合のメンテナンス方法や注意点
空気が乾燥している時にはどうする、などのこつを聞いたり。

フルートの本体に使われるブラックウッドの材料も見せてもらいました。
3、4センチ角で20センチ弱の黒い直方体。
手にするとまるで金属のようにずしっと重みがあるものなんですね。

またフルート本体だけでなく、シルバーの装飾金具や複雑な形状のキーなども
一点一点手作りで作っていることを実感。
金属工芸科を卒業した自分には興味のつきないお話でした。



ここであったのも縁、自分が将来使うfluteをこの人にお任せしてみたいという気持ちに
素直に従い、契約のデポジットを払ってその場を後にしました。

後は気長に待つだけですね。
この先どれほどの時間をまつかなんて全く考えもせず、とても素直に喜んでいたのを覚えております。

続く。

2010-09-10

Sam Murray flute story 01

今回はめずらしく楽器の話です。

国内でアイリッシュフルートを手に入れるのは意外と難しく 都内の楽器店にいっても売っていません。

なのでいいものが欲しい場合、たいていは新規にフルート職人に注文をかけたり
中古に出会えるか、という世界のようです。

中古といったって国内では友人から譲ってもらうくらいしかチャンスは無く
海外の楽器店とか、ネットオークションなどを利用するのが多いでしょうか。
実物を見て買うという事はほぼ望めません。

新規に職人に注文する場合は以前同じ職人にオーダーをかけた方の話などは
きっと参考になるかと思います。

そこで(ちょっと恥ずかしいお話ですが)備忘録もかねて自分の体験談をのせておこうと思います。



さて。
話は2007年5月。アイルランドに遊びにいったときにさかのぼります。

エニスはカスティーズで売りに出されていた20世紀初頭のアンティークのフルートを試奏させてもらった
ことから始まりました。

ちょうどお店番をしていたパットオコナーさんに「今どんなフルートがあるの?」と聞いたところ
面白そうな楽器があったのでちょっと吹かしてもらいました。
名前は覚えていないけどイギリス製の8キー付きでとても吹きやすく、軽く、コントロールもしやすい感じがして思わず欲しくなってしまったのでした。値段は当時の日本円換算で25万くらいでしたかね。

しかし恥ずかしながら僕は楽器に関してほとんど知識がなく、果たしてそれが安いか、高いのか、
長く使えるのか。。見る目というか、判断材料がありませんでした。
そんな状態でさすがに即購入の勇気はなく、その日はパットさんにお礼をいいお土産にwistleを買い店を出ました。

それまで全く買う気がなかった次のflute.しかし、これはよく考えたらいい機会かもしれない。
Seeryもいいフエだけど そろそろ10年たつし、日本よりも楽器に出会う確率は高そうだしな。
なんて想像していったら観光気分がすっかりflute探しの旅になってしまったのでした。



すっかりやる気になってしまったので、翌日は比較、検討および古楽器の一般的な評価を知るべく
他の楽器屋さんを求めgolwayに行きました。
いい天気のgolway。活気があり、彩色まぶしいすてきな町でした。
ダウンタウンにある楽器店をたずね、またwistle(お土産のgeneration)を買いつつ店員に聞きました。
「fluteはどんなのがありますか?」

店の奥のブースにフルートがありましたが、どちらかというと一番最初に使うにはいいかなというクラスのものが数本。

キー付きのものは在庫が無く店員さんにキー付きなどは入荷することはあるのか聞いてみたところ
「たまに入るけど在庫で持つのはあまりない。」とのお答えでした。
ちょっと残念がっていた姿を見てか店員さんが
「もしも高級な楽器を探しているのならば近所にフルート職人がワークショップ(工房)を持ってるから訪ねてみたらどうだ?」と地図を書いてくれました。
一気に興奮したYuta。お礼をいい店を後にしました。

教えてくれた職人の名はSam Murray.

偶然にも僕はその名前を知っていました。

それは以前 Willie Clancy Summer Schoolでfluteクラスに参加したときのことです。
106.jpg
写真は当時のフルートクラスの先生
クラスメートが集まってがフエ談義をしていて、そのうちの一人が使っていたのでした。
皆が口々に「さんまりー」はいいよね。と言っていたで楽器のことなんて何も知らないながらも「へー」なんて思ったのでした。
103.jpg
他の方のフルートに興味津々。


当時、「さんまりー」なんてちょっとフランス語みたいな名前と「ベルファストに工房を構えている」ということで
記憶に残っていたのですが今回その名前を聞いてまさか同じ楽器職人か!??
もしもそうだとしたらなんたる偶然。

ドキドキしながら町の外れにあるワークショップを訪ねました。
0308.jpg

人気の無かった部屋の中。裸電球が一灯ポツッとついているのを
何となく覗き込んでいたら中に人影が。ノックをするとその人物が出てきました。

02へ続く
こりゃ長い話になりそうですな。
続きをお楽しみに~。
プロフィール

Yuta

Author:Yuta
Yutaです。
FluteとTin whistleをふきます。

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